街角やお店のショーウィンドーに、カボチャやオレンジ色の飾り付けが目につく季節となりました。
商業的には、ハロウィンは、すっかり日本にも定着して、秋の風物詩の一つになっているようです。
それでも、ハロウィンって何? と思われる方のために、毎年、ハロウィン・ストーリィを載せています。
私にとって、ハロウィンというと、子育ての大半を過ごしたロンドンでのことが思い出されます。
当時、ハロウィンが近づくと、テレビや雑誌などにハロウィンのことが取り上げられていました。
それらを私なりにまとめてみましたのでどうぞ。
そして、その頃のロンドンでの思い出も少し書いてみました。
*ハロウィン・ストーリィ*
ハロウィーンは、もともとは ケルト人たちの 夏の終わりのお祭りでした。
現在の主にウェールズ地方やアイルランドの人々です。
キリスト教が普及する前は、ケルト人たちの信仰していたドルイド教 the Druids の死者のお祭りだったのです。
その頃は、ヨーロッパの人々は、死者の魂が、ハロウィンの夜に、死者の家族や親戚を訪れると考えていたのでした。
中世になって初めて魔女のイメージというものが一般的になって、それがハロウィーンと結びついたと考えられています。
スコットランドでは、魔女の人形がハロウィンの夜に燃やされていたそうです。
このようなことが、アイルランド人たちが多く移民したアメリカでの トリック オア トリート trik-or-treat の習慣のもとになったわけです。
halfins と呼ばれるお面をかぶった男の子たちが 「 お菓子をくれないと、いたずらするぞ! 」 と言いながら家々をまわって、おかしをねだります。
しかしながら、ウェールズ、北アイルランド地方以外の、イギリスでその様な習慣がされるようになったのは、わりと最近のことです。
アメリカから逆輸入された、と言えるのかもしれません。
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私たちがロンドンで生活していた頃は、ハロウィンの夜に、いたずらにかこつけて、付け火がなされたり、様々な犯罪、事件が起こったりしたため、問題視されていたことも事実です。
子供たちの学校から、ハロウィンの夜には近所の家を回らないようにと先生から注意があったりしました。
ハロウィン・パーティは、子供たちのためのものという感じがありますが、大人たちも仮装などをして、楽しむこともあるようです。
ただアメリカほどには盛んではありませんでした。
むしろ その後の11月5日の ガイ・フォークス・デイ が子供たちにとっては、大きなお祭りで、あちらこちらで、焚き火を炊いたり、花火を打ち上げたりして、楽しんでいたように思います。 ( bonfire night )
ハロウィンは、何だか日本のお盆にもよく似ていますね。